【資格ガイド】日商簿記検定とは?試験内容・合格率・業務内容・取得メリットまとめ

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【資格ガイド】日商簿記検定とは?試験内容・合格率・業務内容・取得メリットまとめ

日商簿記検定とはどんな資格?

日商簿記検定は、商品売買などの企業活動を記録・計算・整理する技能(「簿記」のスキル)を証明する、非常に知名度が高い資格です。

企業活動は、お金のやり取りの連続です。

その一つひとつの取引を、ルールに沿って帳簿に記録し、最終的に企業の成績表である「決算書(損益計算書や貸借対照表などの財務諸表)」を作成するまでの一連の流れを理解しているかどうかが試験で問われます。

簿記を理解することは、会社の経営状況や財産がどうなっているかを数字で正確に把握できることを意味します。

これは、経理・会計の仕事だけでなく、営業、企画、製造など、あらゆるビジネスシーンで役立つ「共通言語」のようなものです。

日商簿記検定は下記の5つのレベルに分かれています。

1級上場企業レベルの決算・会計処理を扱える最難関。
2級中小企業や大企業の経理実務で評価されるレベル。就職・転職で人気。
3級商業簿記の基礎。高校生・大学生・社会人の初学者が最初に挑戦する定番。
簿記初級簿記の入門。社会人の基礎力としておすすめ。
原価計算初級製造業などで重要な「原価計算」の基礎を学ぶ入門資格。

資格の種類

日商簿記検定は公的資格です。

難易度と勉強時間

簿記初級と原価計算初級の難易度と勉強時間

難易度★☆☆☆☆  <易しい>
勉強時間
の目安
20〜30時間。
仮に30時間の勉強時間だと、
試験日まで残り2週間の場合、「毎日約2時間」、
試験日まで残り1ヵ月の場合、「毎日約1時間」勉強する計算になります。

日商簿記3級の難易度と勉強時間

難易度★★☆☆☆  <やや易しい>
勉強時間
の目安
80時間~100時間。
仮に90時間の勉強時間だと、
試験日まで残り1ヵ月の場合、「毎日約3時間」、
試験日まで残り3ヵ月の場合、「毎日約1時間」勉強する計算になります。

日商簿記2級の難易度と勉強時間

難易度★★★☆☆  <普通>
勉強時間
の目安
200~250時間。
仮に200時間の勉強時間だと、
試験日まで残り2ヵ月の場合、「毎日約3時間半」、
試験日まで残り3ヵ月の場合、「毎日約2時間半」勉強する計算になります。

日商簿記1級の難易度と勉強時間

難易度★★★★☆  <やや難しい>
勉強時間
の目安
600〜1,000時間。
仮に800時間の勉強時間だと、
試験日まで残り6ヵ月の場合、「毎日約4時間半」、
試験日まで残り1年の場合、「毎日約2時間半」勉強する計算になります。

日商簿記検定試験の合格率

日商簿記検定の各級の平均合格率は、下記となります。

2級と3級は、会場受験の「統一試験」と「ネット試験(CBT方式)」のどちらでも受験可能ですが、両級とも「ネット試験」の方が合格率が高い結果となっています。

統一試験(会場受験ネット試験(CBT方式
1級13.8%
2級22.1%36.4%
3級35.5%39.7%
簿記初級59.6%
原価計算初級89.9%

1級(統一試験)の合格率

過去5回の平均合格率は13.8%です。

実施回受験者数合格者数合格率
170(2025.6.8)9,6101,34314.0%
168(2024.11.17)10,4201,57215.1%
167(2024.6.9)9,45799210.5%
165(2023.11.19)10,2511,72216.8%
164(2023.6.11)9,2951,16412.5%
平均9,8071,35913.8%

2級(統一試験)の合格率

過去5回の平均合格率は22.1%です。

実施回受験者数合格者数合格率
170(2025.6.8)5,3831,19322.2%
169(2025.2.23)7,1181,48620.9%
168(2024.11.17)7,5892,18728.8%
167(2024.6.9)6,3101,44222.9%
166(2024.2.25)8,7281,35615.5%
平均7,0261,53322.1%

2級(ネット試験)の合格率

2022年4月~2025年6月の期間に実施した検定試験の平均合格率は36.4%です。

実施期間受験者数合格者数合格率
2025年4月~2025年6月28,20110,56737.5%
2024年4月~2025年3月124,42944,35935.7%
2023年4月~2024年3月119,03641,91235.2%
2022年4月~2023年3月105,28939,07637.1%
平均36.4%

3級(統一試験)の合格率

過去5回の平均合格率は35.5%です。

実施回受験者数合格者数合格率
170(2025.6.8)18,9358,02442.4%
169(2025.2.23)21,0266,04128.7%
168(2024.11.17)19,5885,78529.5%
167(2024.6.9)20,9278,52040.7%
166(2024.2.25)23,9778,70636.3%
平均20,8917,41535.5%

3級(ネット試験)の合格率

2022年4月~2025年6月の期間に実施した検定試験の平均合格率は39.7%です。

実施期間受験者数合格者数合格率
2025年4月~2025年6月62,57426,11441.7%
2024年4月~2025年3月254,43398,23538.6%
2023年4月~2024年3月238,15588,26437.1%
2022年4月~2023年3月207,42385,37841.2%
平均39.7%

簿記初級の合格率

2022年4月~2025年3月の期間に実施した検定試験の平均合格率は59.6%です。

実施期間受験者数合格者数合格率
2024年4月~2025年3月3,3081,89957.4%
2023年4月~2024年3月3,2711,96059.9%
2022年4月~2023年3月3,3532,06261.5%
平均59.6%

原価計算初級の合格率

2022年4月~2025年3月の期間に実施した検定試験の平均合格率は89.9%です。

実施期間受験者数合格者数合格率
2024年4月~2025年3月1,2001,07289.30%
2023年4月~2024年3月1,2111,08989.90%
2022年4月~2023年3月1,4531,31490.40%
平均89.9%

資格試験の概要

受験資格

日商簿記検定は、年齢・学歴・職歴・国籍などに関係なく、誰でも受験できます

どの級から受験してもOKなので、「3級を受験せずに、2級からチャレンジする」ということも可能です。

試験内容

日商簿記検定の受験方法は、会場で受験する「統一試験」と、テストセンターで受験する「ネット試験(CBT方式)」があります。

  • 1級は会場で受験する「統一試験」のみの実施。
  • 2級と3級は「統一試験」と「ネット試験」のどちらでも受験可能。
  • 簿記初級と原価計算初級は「ネット試験」のみの実施。
1級試験方式:統一試験
試験時間:180分
試験科目:商業簿記・会計学、工業簿記・原価計算
2級試験方式:統一試験・ネット試験
試験時間:90分
試験科目:商業簿記、工業簿記(原価計算を含む)
3級試験方式:統一試験・ネット試験
試験時間:60分
試験科目:商業簿記
簿記初級試験方式:ネット試験
試験時間:40分
試験科目:簿記の基本原理、期中取引の処理、月次の集計
原価計算初級試験方式:ネット試験
試験時間:40分
試験科目:原価計算の基礎概念、利益の計画と統制、製品別(サービス別)期間損益計算

合格基準

日商簿記検定の合格基準は、すべての級共通で「70%以上の得点」で合格になります。

ただし、1級だけは各科目(商業簿記・会計学、工業簿記・原価計算)ごとに40%以上の得点が必要です。

(1級だけは、合計点が70%を超えていても、1科目でも40%未満の場合は不合格になります)

願書申込み受付期間・試験日時・合格発表日

統一試験(1〜3級)ネット試験(2級・3級・簿記初級・原価計算初級)
実施時期年3回(2月・6月・11月)
※1級は年2回(6月・11月)
通年で実施(いつでも受験可)
申込期間試験日の約2か月前随時受付
合格発表日試験の約2〜3週間後試験終了後すぐに合否が画面に表示され、その場で結果が分かります。

受験地・受験料・運営団体

受験地統一試験(1〜3級):
受験希望地の商工会議所にお問合わせください。
ネット試験(2級・3級・簿記初級・原価計算初級):
全国各地のCBTテストセンター
受験料1級:8,800円
2級:5,500円
3級:3,300円
簿記初級:2,200円
原価計算初級:2,200円
資格の運営団体日本商工会議所

資格の有効期限と更新について

日商簿記検定には、有効期限や更新手続きはありません。

一度合格すれば、その資格は生涯有効です。

日商簿記検定の業務内容は?

簿記を学習することで、会社のお金の流れを仕訳して、帳簿に記録する「財務諸表(損益計算書・貸借対照表など)を作る力」「財務諸表を読み解く分析力」が身につきます。

1級高度な会計知識を習得。
上場企業などの大規模な会計処理、企業の経営分析・意思決定に役立つ管理会計を深く理解できる。
将来的にコンサルティングや専門職を目指す土台となる。
2級商業簿記と工業簿記(製造業の原価計算)を習得。
中小企業の経理実務全般や、株式会社の財務諸表の作成、コスト管理などを担当できる。
3級商業簿記の基本を習得。
個人商店や小規模企業の基本的な帳簿付けや、経理・営業部門での基礎的な書類作成、会社の数字の読み取りができる。
簿記初級簿記の基本的な用語や仕組みを理解する。
社会人として知っておきたいお金の動きの「さわり」を把握できる。
原価計算初級材料費・人件費などの原価計算の構造を理解できる。
製品を作るのにどれくらい費用がかかったかを計算する基本的な考え方を学ぶ。
製造業で働く人が原価(コスト)意識を持つきっかけになる。

日商簿記検定の就職・転職メリット

日商簿記検定の知識は、企業を取り巻く数字を理解している証明となることから、幅広い業界・職種で必要とされます。

特に日商簿記2級以上は、「実務で役立つスキルを持っている」と評価され、就職・転職活動で大きな武器になります。

【レベル別】資格を活かせる主な仕事・就職先

1級・上場企業や大企業の経理・財務部門:連結決算や有価証券報告書などの開示資料作成といった高度な会計業務を担当できる。
また、高度な会計・経営分析能力を活かし、将来的に経営企画やM&Aなど経営判断に関わる部署へのキャリアアップにもつながる。
2級・企業の経理・財務部門:決算書の作成、日々の伝票処理、予算作成、資金繰りなど、企業のお金に関する中心的な業務を担えます。
・メーカー(製造業):工業簿記の知識を活かし、製品の製造原価を計算・分析し、コスト削減や利益改善の提案ができます。
・金融機関(銀行・信用金庫など):融資先の企業の決算書を分析し、経営状況を判断する際に簿記の知識は不可欠です。
3級・企業の営業部門・事務部門:基本的な経費精算や請求書、見積書の管理、営業成績の数字を読み解く際に役立ちます。
・販売・サービス業:店舗の売上管理や在庫管理、損益の把握など、数字に基づいた店舗運営に活かせます。
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