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この記事の内容は「当座預金勘定が貸方(マイナス)残高の場合の決算整理仕訳」「当座借越勘定を取り消す再振替仕訳」となります。
初心者・独学の方でも分かりやすいように、資産・負債・純資産・収益・費用を色分けしています。
- 資産は青色
- 負債は赤色
- 純資産はオレンジ色
- 収益は緑色
- 費用は黄色
当座預金勘定が貸方(マイナス)残高の場合の決算整理仕訳
銀行と当座借越契約を結んでおけば、
当座預金口座の残高を超える金額の小切手を振り出すことができます。
例えば、銀行と借越限度額1,000円の当座借越契約を結んでいる前提で、
×5年度の期中に、当座預金残高が1,200円のところ、
商品の仕入れや買掛金の支払いなどで、1,500円の小切手を振り出したとします。
そうすると、当座預金勘定が300円のマイナス残高となってしまいます。

このまま決算日(×6年3月31日)となった場合、
当座預金は資産の勘定科目なので、借方残高でなければならないのに、
マイナス300円の貸方残高になっている状態になっています。

貸借対照表は、借方に資産の残高の数字を書く必要があります。
なので、資産の勘定科目がマイナスになっている貸方残高だと、
貸借対照表をちゃんと作ることができません。

当座預金口座がマイナスになっている、ということは、
銀行が300円分を立て替えてくれている(銀行から300円借りている)ということです。
銀行に300円を返さなければならない義務がある状態なので、
当座預金のマイナス残高を、負債として「当座借越」の勘定科目を使って、決算整理仕訳をします。
まずは、銀行に300円を返さなければならない義務の発生で
負債が増えるため、貸方に「当座借越300」が入ります。
| 借方 | 貸方 |
|---|---|
| 当座借越 300 |

また、当座預金を貸方(マイナス)残高ではないようにするため、貸方を0円にします。
当座預金勘定をマイナスではない0円にするため、借方に「当座預金300」を入れます。
| 借方 | 貸方 |
|---|---|
| 当座預金 300 | 当座借越 300 |
決算日に当座預金勘定がマイナス残高だった場合、資産をマイナスから0にし、負債を増やす、
今回の決算整理仕訳は、借方「当座預金300」、貸方「当座借越300」になります。

当座借越は銀行からお金を借りている状態なので、
当座借越勘定ではなく、
「借入金」の勘定科目で仕訳をすることもあります。
当座借越勘定を取り消す再振替仕訳
×6年4月1日になりました。
前期の決算整理仕訳では、当座預金勘定がマイナス残高になっていて、
資産がマイナスの状態で簿記を締め切ることはNGだから(貸借対照表を作成できないから)
当座預金勘定のマイナス残高を、負債の当座借越勘定として処理していました。
当期(×6年度)として、あらためて当座預金勘定をマイナス残高である元の状態に戻します。
前期の決算整理仕訳で、負債として処理された「当座借越300」を、当座預金勘定に戻します。
負債が減るため、借方に「当座借越300」が入ります。
| 借方 | 貸方 |
|---|---|
| 当座借越 300 |
当座預金勘定をマイナス残高に戻すため、貸方に「当座預金300」が入ります。
| 借方 | 貸方 |
|---|---|
| 当座借越 300 | 当座預金 300 |
このように、決算整理仕訳で処理した一時的なものを
翌期の期首に元に戻す仕訳のことを「再振替仕訳(さいふりかえしわけ)」といいます。
今回の再振替仕訳は、借方「当座借越300」、貸方「当座預金300」になります。


再振替仕訳は、前期の決算整理仕訳を取り消す(元に戻す)仕訳です。

再振替仕訳は、前期の決算整理仕訳を逆に書くだけです(逆仕訳)
次の記事「約束手形(支払手形)を振り出して商品を仕入れたときの仕訳方法」はこちら!
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練習問題
当座預金勘定が貸方(マイナス)残高の場合の決算整理仕訳
決算日となり、当座預金勘定が貸方残高100円だったため、当座借越勘定へ振り替える。
この決算整理仕訳を考えてみましょう。
| 借方 | 貸方 |
|---|---|
| ( ) | ( ) |
銀行に返さなければならない義務の発生で負債が増えるため、貸方に「当座借越100」が入ります。
当座預金勘定を貸方残高ではないようにするため、借方に「当座預金100」が入ります。
| 借方 | 貸方 |
|---|---|
| 当座預金 100 | 当座借越 100 |
今回の決算整理仕訳は、借方「当座預金100」、貸方「当座借越100」になります。
当座借越勘定を取り消す再振替仕訳
前期末の決算整理仕訳で、当座借越勘定100円を計上したため、当期の期首に再振替仕訳を行う。
この再振替仕訳を考えてみましょう。
| 借方 | 貸方 |
|---|---|
| ( ) | ( ) |
前期の決算整理仕訳で、負債として処理された当座借越勘定を、当座預金勘定に戻します。
負債が減るため、借方に「当座借越100」が入ります。
当座預金勘定をマイナス残高に戻すため、貸方に「当座預金100」が入ります。
| 借方 | 貸方 |
|---|---|
| 当座借越 100 | 当座預金 100 |
今回の再振替仕訳は、借方「当座借越100」、貸方「当座預金100」になります。
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