この記事では、
について、具体例を挙げながら分かりやすく解説しています。
円高・円安/為替レートとは?
「円高(えんだか)」や「円安(えんやす)」は、「日本のお金(円)の価値が、海外のお金(ドルやユーロなど)と比べて高くなったか、低くなったか」を示しています。
また、海外の製品を買ったり、旅行に行ったりする際、「1ドル=150円」といった表示を目にします。
これを「為替(かわせ)レート」と呼びます。
「1ドル=150円」は、「アメリカの1ドルと日本の150円が、同じ価値で交換できますよ」という交換比率を示しています。
円高・円安を具体例で理解する
例えば、4月1日の為替レートが「1ドル=150円」だったとします。
そして、翌日4月2日の為替レートが「1ドル=120円」になったとします。
自分が1ドル持っていたとすると、4月1日には150円のものが買えていたのに、
4月2日には150円のものは買えず、120円のものしか買えなくなった、ということになります。
この場合、「1ドルに対して交換できる円の金額が少なくなった」と言えます。
「ドルに対して、円の価値が上がった」ということです。
これを「円高になった」といいます。
自分の立場をドルで考えると、「交換できる円が少なくなった」ということは「円の価値が上がった(円が高くなった)」ということなので、「円高」だと分かります。
例えば、4月1日の為替レートが「1ドル=150円」だったとします。
そして、翌日の4月2日の為替レートが「1ドル=180円」になったとします。
自分が1ドル持っていたとすると、4月1日には150円のものが買えていたけど、
4月2日には180円のものまで買えるようになった、ということになります。
この場合、「1ドルに対して交換できる円の金額が多くなった」と言えます。
「ドルに対して、円の価値が下がった」ということです。
これを「円安になった」といいます。
自分の立場をドルで考えると、「交換できる円が多くなった」ということは「円の価値が下がった(円が安くなった)」ということなので、「円安」だと分かります。

円高・円安は、自分を「海外の通貨(ドルやユーロなど)」の立場で考えると分かりやすいです。
- 交換できる円の金額が少なくなったら、「円の価値が高くなったから、交換できる金額が少なくなった。だから円高。」
- 交換できる円の金額が多くなったら、「円の価値が安くなったから、交換できる金額が多くなった。だから円安。」

円高・円安は、ある特定の日に比べて、円が高くなったか、安くなったかを見ています。
「1ドル=100円」といった絶対的な決まりはありません。
なので、「今は1ドル=130円だから、円安だな」とならず、
「ある特定の日(前日など)は1ドル=100円だったけど、今は1ドル=130円だから、円安だな」となります。
円高・円安の覚え方
自分を「海外の通貨(ドルやユーロなど)」の立場にして、
交換できる円の金額が少なくなったら「円高(円の価値が高くなった)」、
交換できる円の金額が多くなったら「円安(円の価値が安くなった)」と考えると覚えやすいです。
また、おすすめはできないのですが、「イメージと逆になる」と覚える方法もあります。
為替レートが「1ドル=150円」から「1ドル=120円」になった場合、
「150円から120円になっているから円は安くなっている」と思ってしまう「逆」だから「円高」ということです。
ただ、この覚え方だと円高・円安の判断はできますが、
円の価値が上がっているか下がっているかで判断していないため、
海外旅行や海外との取引をした時に得なのか損なのかは分かりづらくなります。
なので、自分を「海外の通貨(ドルやユーロなど)」の立場で考える覚え方をおすすめします。
円高・円安と実生活での影響
海外旅行
自分が10万円持っていた場合、
- 円高のとき(例:1ドル=80円):10万円÷80円=1,250ドル。1,250ドル分の買い物ができます。
- 円安のとき(例:1ドル=100円):10万円÷100円=1,000ドル。1,000ドル分の買い物ができます。
海外旅行で同じ買い物をすると、円安のときは出費が増えて、物価が高いと感じることになります。
円高のときだとお得になり、物価が安く感じます。
だから、「海外旅行をするなら円高の時が良い」と言われています。
日本での海外商品の値段
円高のときは外国からの輸入品が安く買えるので、ガソリンやスマホ、輸入食品、ブランド品などの値段が下がりやすいです。(少ない円で輸入できる)
【例】外国製スマホが100ドルで販売されています。「1ドル=100円」の時は、10,000円で購入することになります。「1ドル=90円」の円高になったら、9,000円で購入することができます。
円安のときは外国からの輸入品は割高になり、ガソリンやスマホ、輸入食品、ブランド品などの値上げにつながります。(輸入するのに、多くの円が必要になる)
【例】外国製スマホが100ドルで販売されています。「1ドル=100円」の時は、10,000円で購入することになります。「1ドル=110円」の円安になったら、11,000円で購入することになります。
輸入と輸出
海外の商品を多く輸入している企業は、円高だと海外商品を安く買えるので有利。(少ない円で海外商品を購入できる)
【例】海外から牛肉を輸入している企業が、今月は100ドル分の牛肉を輸入したとします。
「1ドル=100円」だと、10,000円を用意しなければなりませんが、
「1ドル=90円」の円高になっていたら、9,000円の支払いで済みます。
海外に商品を多く輸出している企業は、円安だと海外での売上が増えて有利。(海外から多くの円を獲得できる)
【例】海外に車を輸出している企業が、今月は100ドル分の車を輸出したとします。
「1ドル=100円」だと、10,000円を受け取りますが、
「1ドル=110円」の円安になっていたら、11,000円を受け取ることができます。
円高・円安が起こる理由
円高・円安が起こる原因は、基本的に「金利」にあります。
銀行にお金を預けていると「利息」をもらえます。
利息は金利で計算されます。
例えば、日本のある銀行の金利が「年0.2%」だった場合、10,000円を預けていたら、利息は「10,000円×0.2%」で20円です。
1年後には、10,000円が10,020円になっています。
そして、為替レートが「1ドル=100円」の時に、10,000円を100ドルに交換していたとします。
アメリカのある銀行の金利が「年1%」だった場合、100ドル預けていたら、利息は「100ドル×1%」で1ドルです。
1年後には、100ドルが101ドルになっています。
この1年後の為替レートが変わらずに「1ドル=100円」だったら、101ドルは10,100円です。
日本の銀行に円で預けていると10,020円。
アメリカの銀行にドルで預けていると10,100円。
ドルを持っていた方が80円分お得になります。
今回は10,000円を例にしましたが、もしあなたが1億円持っていたら、ドルで持っていた方が80万円お得になります。
世界のお金持ちの資産家が、円をドルに交換していくと、円の価値は下がり、ドルの価値は上がります。
この状況により、「円安」になります。
この例のとおり、金利の違いによって、円高や円安が引き起こされているが分かりました。
金利以外の理由として、ある国で経済危機や災害などが発生した場合、「その国の通貨の価値が下がりそうだ」と考えられることがあります。
この場合は、その国の通貨の価値が下がり、相対的に他国の通貨の価値が上がる、というメカニズムになります。
まとめ

「円安と円高、どちらが良いか」という話がありますが、
その人の立場、会社の立場によって、良いか悪いか変わってきます。

現在は円安が進んでいるため、海外の製品や食品を購入するのに多くの円が必要になっています。
それにより、物価が上がっている状況にあります。
固定された金額のお給料や年金で生活している一般人からすると、
円安により物価が上がっている状況は良くない、と言えるのかもしれません。


